ベンゾジアゼピン系薬物の国内消費量の削減などのため、国に請願書を提出するなどの活動をしていらっしゃる方もいるようです
その行動力は素晴らしいと思いますが、果たして国に正しい意図が通じるのかなと、不安になってしまいます
2018年度の診療報酬改定で、「不安の症状または不眠の症状に対し、ベンゾジアゼピン系の薬剤を12カ月以上、連続して同一の用法・用量で処方」した医療機関に対し、減点の規則が設けられました
これにより、医師によっては、減点されないよう、ベンゾ系薬物の処方量を減らす傾向がみられるようになってきました
この様に、国に請願しても、医療機関にベンゾ系薬物の処方を減らすよう、通達が行くだけなのではないか、と懸念してしまいます
急に処方量を減らすことは、離脱症状に苦しむ人を生むことにつながります
ベンゾ系の離脱症状がどれだけ酷いかは、実際にそれを経験した人でないとわかりません
Wikipediaの「ベンゾジアゼピン離脱症候群」には、命にかかわる離脱症状も書いてあります
ベンゾ系薬物を世の中から減らすためには、処方量を減らすのではなく、ベンゾ系薬物を摂っている各個人が、離脱症状ができる限り出ないような、減薬の仕方や知識を身につけることが最優先だと思います
ですが、減薬の知識のない医師が多いことに呆れます
ベンゾ系薬物依存に陥ったり、薬を止めたくても止められずに苦しんでいる方がたくさんいるというのに
減薬を頑張っている方、私のブログがほんの僅かでも助けになれば幸いです